(ニューヨーク中央社)各国首脳が参加する国連の「未来サミット」が米ニューヨークの国連本部で23日(現地時間)までの2日間にわたって行われ、中華民国(台湾)と国交を結ぶ国々の首脳らが、国連システムへの台湾の有意義な参加などを相次いで訴えた。台湾を支持する発言に、出席者からは拍手が沸いた。
マーシャル諸島のハイネ大統領は、今年の一般討論演説のテーマ「誰一人取り残さない」に賛同するのなら、台湾の国連システムへの有意義な参加の度合いを高めなければいけないと述べた。
太平洋の島国パラオのウィップス大統領も「誰一人取り残さない」を引き合いに出した。その上で1971年の国連総会で採択された国連における中国代表権を定める「アルバニア決議」の誤った解釈により台湾が国連や関連機関から排除され続けていると訴えた。
アフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)のドラミニ首相は、台湾が世界の公衆衛生や経済発展、技術革新に対して行った貢献は顕著だと発言。台湾の排除は、必要な時に国際協力を受けることに制限を与えると指摘した。
南米パラグアイのペニャ大統領は、「巨大な権力は正義ではない」と強調し、ウクライナやイスラエル、台湾のような国が尊重され、尊厳ある対応を受けられるよう私たちが立ち上がると語った。