(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は20日、英国在台弁事処(大使館に相当)が台北市内のホテルで開いたチャールズ国王の誕生日祝賀レセプションに出席し、間もなく環太平洋経済連携協定(TPP)の正式な加盟国になる英国に対し、台湾の加入実現への支持を呼びかけた。
外交部(外務省)が21日、報道資料で明らかにした。
林氏はあいさつで、台英関係は近年勢いよく発展していると言及。台英間で昨年11月に「貿易強化パートナーシップ」(ETP)協定を、今年5月には「有機農産品相互承認了解覚書」を締結したことを挙げ、関連の分野の協定や覚書の締結は台湾と欧州諸国の間ではいずれも初めてだと紹介した。その上で、双方の経済・貿易関係の緊密さや世界のサプライチェーン(供給網)における台湾の重要な役割に基づき、台湾のTPP加入に向けた支持を英国に対し求めた。
また、英国が国際社会の場で台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返し強調していることを評価するとし、キャメロン英外相から1月の総統選後に祝意が寄せられた他、4月の台湾東部沖地震の際には台湾を支援する意向が示されたことに対して心からの感謝を表明した。
台湾は2021年にTPPへの加盟を正式に申請。英国は昨年7月に加盟が承認された。