(台北中央社)来年1月に行われる総統選の与党・民進党候補、頼清徳(らいせいとく)副総統は先月30日、次期総統に当選した場合、台湾経済成長率の目標値として少なくとも3.5%以上を目指したいとする考えを示した。中国との交流については、対等で尊厳のある状況下では交流・対話の扉は「永遠に開かれている」とした。
台湾の工業・商業界の複数の団体が台北市で主催した総統候補者と台湾の産業発展やエネルギー、両岸(台湾と中国)貿易などについて話し合うフォーラムで、出席者からの質問に答えた。
頼氏は台湾の経済成長率について、馬英九(ばえいきゅう)政権下で平均3%、蔡英文(さいえいぶん)政権で同3.4%だったと説明。地政学的変化が民主主義の台湾の長所をより発揮できる機会をもたらすとの見方を示した上で、具体的な数値については専門家と話し合う必要があるとしながらも、自身が総統になった場合、3.5%を下回らないよう取り組むとの意欲を見せた。
両岸間の戦争の可能性や総統当選後はどのように中国との交流や対話を進めるかとの質問に対しては、南部・台南市長時代に上海を訪れた際、対抗や取り囲みの代わりに対話を行い、交流を通じて互いの理解を促進し、和解すべきだと語ったと指摘。「平和的発展」は自身が政治に携わって以降堅持している両岸問題に対する初心だとし、この考えは総統当選後も変わらないと答えた。