(嘉義中央社)来年1月の総統選に与党・民進党から立候補する頼清徳(らいせいとく)副総統が18日、最大野党の国民党と野党第2党の民衆党が目指す候補一本化の動きについて「無理やりコンビを組み、公然と(権力や利益を)分け合うことは民主主義の精神に欠ける」と批判した。その上で、野党一本化を信じるより自身を固く支持した方がましだと訴えた。
南部・嘉義県での選挙イベントで述べた。このイベントに出席した蔡英文(さいえいぶん)総統も、理念やビジョンを共有しない政党同士は国際社会から信頼されないだけでなく、安定した政権運営もできないと指摘。台湾の民主主義を守り、国を前進させるには頼氏を選ぶしかないと呼びかけた。
頼氏が優勢を保つ中、逆転を図る国民、民衆両党は15日、候補を一本化することや総統選で勝利した場合、連立政権を樹立することで合意した。だが世論調査の分析などを巡り意見がまとまらず、18日には統一候補の発表を見送った。