(バンクーバー中央社)各国の首脳などが参加する第78回国連総会一般討論演説が米ニューヨークで現地時間19日から始まるのを前に、カナダ・バンクーバーで16日から17日にかけて、台湾の国連参加に支持を呼びかける活動が実施された。台湾系華僑団体が街頭でビラを配るなどした他、大学で行われた集会では駐バンクーバーの外交部(外務省)職員が国連参加の重要性を訴えた。
バンクーバーの台湾系華僑団体メンバーら計50人余りは16日、市中心部のクルーズ客船ターミナル「カナダ・プレイス」で国連参加支持を訴える活動を行った。参加者は市民や世界各国からの旅行客にビラを配り、台湾の国連参加が世界に与えるメリットを紹介した。参加した華僑団体の一つ、メトロバンクーバー台湾華僑連合会の張健理共同主席は「異なる国や民族の人たちが台湾は国連から排除されるべきではないと賛同してくれた」と活動の成果を説明。「TAIWAN GO GO GO」など台湾支持の掛け声を一緒に叫んでくれる人もいたという。
17日には同市内のブリティッシュコロンビア大学で「世界を動かす台湾の価値」をテーマにした集会「バンクーバー台湾学生フォーラム」が開催され、駐バンクーバー台北経済文化弁事処(領事館に相当)の劉立欣処長が台湾の国連参加の重要性を訴えた。劉氏は参加者に向け「カナダからの支持を得られるよう、カナダの国会議員に宛てて1人1通手紙を送ろう」と呼びかけた。
集会責任者の李哲緯氏は、若い台湾人には自らの力を発揮して台湾の価値観をカナダでの社会生活に生かしてもらいたいと述べ、そうすれば「台湾とカナダ両国はさらに強くなることだろう」と自身の考えを表した。