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台湾のWHO参加「諦めない」 世界との関係強化で難境突破目指す=保健相

2023/05/24 16:08:44
台湾のWHO参加「諦めない」 世界との関係強化で難境突破目指す=保健相
台湾のWHO参加「諦めない」 世界との関係強化で難境突破目指す=保健相

(台北中央社)スイス・ジュネーブで世界保健機関(WHO)の第76回年次総会が開かれているが、台湾は今年も招待されなかった。現地で台湾の参加実現に向けて支持を呼び掛けている薛瑞元(せつずいげん)衛生福利部長(保健相)は23日、「努力を諦めない」と述べ、実力を付けて各国と友人になることで難境を乗り越えていく姿勢を示した。

台湾は2009年から8年連続でWHO総会にオブザーバー参加していたが、17年以降は中国の反対により招待されていない。台湾と国交を結ぶ各国は台湾の参加に関する提案を出したが、22日の本会議では議長が一般委員会の助言を採用し、台湾の参加を議題に採用しないことを決めた。

薛氏は台湾の参加に関する提案が投票を経ずに却下されたことについて、WHOのテドロス事務局長が先日、台湾の参加は加盟国の投票によって決まるとの考えを示したことに触れ「そうでないことは明らかだ。台湾が参加できないことも加盟国全体の同意を得ていない。台湾のオブザーバー参加も実は事務局で決められることだ」と指摘した。

だが、テドロス氏個人を非友好的な人物に仕立て上げて攻撃するよりも、テドロス氏に台湾の願いを分かってもらい、友好的関係を築く方が得策だとの考えを薛氏は示す。現時点ではいい方法はないものの、「努力は諦めない」と語る。

台湾が現在掲げる戦略は「全世界と友達になる」ことだ。世界情勢が絶えず変化する中、タイミングを見計らう必要があると強調する。まずは国際社会における友好関係を強化し、第二には実力を付け続ける。実力を養ってこそ、世界と友達になれるのだと薛氏は力を込める。「焦る必要はない」。一歩ずつ歩みを進め、参加実現に向けて長期的に努力していく方針を示した。

(曽婷瑄、田習如/編集:名切千絵)

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