(ジュネーブ、台北中央社)世界保健機関(WHO)総会は22日、台湾をオブザーバー資格で招待する提案を退けた。台湾と外交関係を有するWHO加盟国が提出したが、中国やパキスタンが反対した。これを受け、外交部(外務省)は「深い遺憾と不満」を表明した。
台湾は2009年からオブザーバー参加していたが、17年以降は中国の反対で招かれておらず、参加が認められなかったのは7年連続となった。
この日の会合で中国の代表は、世界に中国はただ1つで、台湾は中華人民共和国の不可分の領土だと強調した。
外交部は報道資料で、台湾の参加を支持した国交締結国に謝意を示した上で、「中華民国(台湾)と中華人民共和国は互いに隷属しない」と改めて言明。「台湾の市民によって選ばれた政府だけがWHOを含む国際機関で2300万人の台湾人を代表することができる」と訴えた。