(台北中央社)中央感染症指揮センターは9日、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いている状況が続いた場合、屋内でのマスク着用規定を20日から緩和すると発表した。医療機関やケア施設、公共交通機関などでは引き続き着用が義務付けられるが、その他の屋内ではマスク着用が個人の判断に委ねられるようになる。発熱時などの特殊な状況においては着用が推奨される。学校や保育施設については来月6日に緩和する予定。
台湾では昨年12月1日、第1段階の緩和として、屋外でのマスク着用規定を撤廃。現行では外出時の屋内について、原則として着用が義務付けられている。
規定の緩和後も引き続きマスクの常時着用が求められる場所は、病院や薬局、高齢者施設、長期ケア施設、児童養護施設、宿泊型障害者支援施設などの医療・ケア機関と、鉄道やメトロ(MRT)、ロープウェイ、都市間バス、路線バス、タクシー、航空機、船舶などの公共交通機関の乗り物と乗り場内。これらの場所でも、飲食や写真撮影の場合に加え、マスクの着用が適さない、または着用したままではできない検査や治療、活動などの例外の状況ではマスクを外すことが認められる。
マスクの着用が推奨される特殊な状況は、発熱または呼吸器系の症状がある場合▽高齢者や免疫機能が低下している人が外出する場合▽人が集まる場所で、適切な距離が保てない、または風通しが悪い場合▽高齢者や免疫機能が低下している人(特にワクチン接種が3回未満)と密接に接触する場合。
小中高校や大学、幼稚園、放課後の児童預かり施設、補習塾、乳児保育所などは教育部(教育省)や衛生福利部(保健省)の計画にのっとり、新学期開始後にはまず感染防止策を強化する。感染状況が落ち着けば、来月6日から指揮センターの一般規定に基づき、学校や保育施設でもマスク着用規定を緩和するとしている。
(編集:名切千絵)