(台北中央社)中央感染症指揮センターは28日、新型コロナウイルスの水際対策として実施している入国者の人数制限について、来月10日午前0時から上限を撤廃すると発表した。
海外の感染状況や国内の防疫・医療提供体制を鑑みた上で、台湾での感染状況が落ち着き、制御可能な方向に発展していることから撤廃を決めた。海外のクリスマス休暇や来年1月の春節(旧正月)連休に合わせ、出入国の需要拡大が見込まれることも考慮した。
同センターによれば、入国者数は毎週増加を続けているものの、直近1週間(21~27日)の輸入症例は281人と、その前の1週間より12.2%減少した。新規国内感染者数も減り続け、28日は1万583人で約7カ月ぶりの低水準となった。
現行では、1週間当たりの入国者数は15万人を上限としている。来月1日からは上限が20万人に引き上げられる。
入国後7日間は自主防疫期間となり、外出時には無症状かつ2日以内に家庭用検査キットで陰性が確認されていることが求められるなど、行動が一部制限される。入国者には家庭用抗原検査キット4回分が配布される。