北部・新北市の警察官が11日、屋外の電気設備の隙間に挟まっていた子猫を救出し、命を救った。同市政府警察局瑞芳分局が12日、報道資料で知らせた。
瑞芳派出所の林昆秀所長は10日午後6時ごろ、分局裏手の駐車場で動物の弱々しい鳴き声を耳にした。猫がどこかで身動きが取れなくなっているのではと思い、動物好きの警察官、林幼容さんに連絡を取った。
現場で子猫の鳴き声を確認した林幼容さんは当初、母猫が餌を取りに出かけているのかと考えたが、日を跨いでも母猫は現れなかった。子猫が低体温に陥るのを心配し、同僚と共に救出することを決めた。
猫がいるのは鍵が掛かったフェンスの中にある変電装置の間だったため、はしごを使って助け出した。
子猫はへその緒が付いたままで、体温も低かった。林幼容さんが毛布でくるみ、同僚がコンビニに買いに行った使い切りカイロで温めた。その後、猫用のミルクなどを与えると回復。しっかりとした声で鳴くようになり、その場にいた警察官らは胸をなでおろしたという。