(南投中央社)中華民国国慶日(国家の日)を祝う花火が10日夜、中部・南投県で打ち上げられた。最近10年間で最多規模となる4万3000発余りの花火が、40分間にわたって夜空を彩り、県政府発表で約27万6000人が観賞した。
南投で国慶日を祝う花火が打ち上げられるのは今回が初めて。頼清徳(らいせいとく)総統はあいさつで、許淑華(きょしゅくか)県長が準備に尽力したとし、関係者らに感謝を伝えた。韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)は、台湾の中心部にある美しい南投で中央政府レベルの祝賀イベントが行われることをうれしく思うと語った。
許県長は、南投は台湾の心であり、台湾最高峰の玉山や代表的な景勝地の日月潭、台湾最長の河川である濁水渓は全て南投にあると紹介。花火はこれらの美しい風景をモチーフにしていると説明した。
会場周辺では午後から多くの人が詰めかけた。打ち上げ地点近くの橋には大勢の人が集まり、警察官らが交通整理に当たった。
一方でこの日は風が比較的弱く、花火の煙で視界が遮られた場所もあった。観客の一人は「打ち上げから5分もたたずに、約半分の人がいなくなった」と苦笑交じりに話していた。