中部・台中市の水族館「台中海洋館」の前に、特色のあるバス停が登場した。夜行性のおとなしいサメ「トラフザメ」が主役で、周りにはヒョウモンオトメエイやクロウミウマなど、さまざまな海洋の生き物がデザインされ、海を感じさせる雰囲気が漂っている。
同市には現在1128箇所のバス停がある。乗客に快適な待ち空間の提供を図り、うちの20箇所は特色のあるものとなっている。海沿いに位置する台中海洋館前のトラフザメバス停は20箇所目に当たる。
同バス停はスマートバス停の事業者が市に寄贈したもの。後に台中海洋館がその維持・管理の業務を受け継いだ。同市の葉昭甫交通局長は、特色あるバス停は日光や雨を防いだりするだけでなく、都市のランドアートでもあると言及。トラフザメバス停の他に、市の海沿いにはもう二つの人気バス停があると紹介した。
一つは台湾鉄路(台鉄)の大甲駅近くにあり、ガジュマルの古木をモチーフにしたもの、もう一つは台中港のビジターインフォメーションセンター(台中港旅客服務中心)前に位置するコンテナ型のもので、クジャクの青い色が目立つ。
トラフザメバス停の横には自転車シェアリング「YouBike」ステーションが設置されている。市は水族館での参観を終えた後、YouBikeを利用して周辺の大型観光漁港「梧棲漁港」や「台湾のウユニ塩湖」と称される高美湿地などを楽しむよう期待を寄せた。