旧暦7月15日の中元節(今年は今月6日)を前に、「あの世」からやって来た先祖や無縁仏を食べ物や飲み物でもてなす儀式「普渡」が各地で行われている。中部・台中市の市警豊原分局でも3日、縁起物のリンゴやキウイ、スナック菓子などをテーブルいっぱいに準備し、線香を手に署員らが平安を祈願した。
リンゴ(中国語で蘋果)は「蘋」と「平」の発音が同じことから、台湾では平安を象徴する果物とされる。キウイ(奇異果)も「奇異」と「吉利」(縁起が良い)の発音が似ているため、近年では縁起物として供えられることが増えている。
同分署の供え物でもひときわ目を引くのが「超級平安」と書かれた黄緑色の特大パッケージのスナック菓子「乖乖」。インターネットで商品を目にした署員が、複数のスーパーマーケットを巡って手に入れたという。