(台中中央社)中部・台中市の中興大学はキャンパス内に池があり、アヒルやガチョウなどカモ科の鳥が40羽以上、生息している。先月には池のほとりで動画を撮影していた卒業生が、コクチョウ(ブラックスワン)にあわや卒業証書を奪われかける事態が発生し、SNS上で注目を集めた。今月入学した新入生には上級生から「アヒルたちとの付き合い方」が伝授された。
同大は1日から3日にかけ、新入生のオリエンテーションを実施。グループごとに楽しみながらキャンパス内の校舎配置や生態環境を学べるよう、上級生がレクリエーションや校内巡りを企画・運営した。
新入生にインターネットで事前配布されたパンフレットには「友達づくりの前に、まずは4年間必ず一緒にいる本当の先輩を知ろう(中略)道をふさぐアヒルとガチョウたち」や「中興大では歩行者よりもアヒルやガチョウの方が偉い」などユーモラスな表記があった。
さらにオリエンテーションを運営する上級生向けの資料でも、突発事態への対応一覧表に「新入生が参加しない」といった一般的な状況に加えて「新入生がアヒルを捕まえたら」「アヒルなどの動物が人を追いかけたら」などの記載があった。
同大は取材に対し文書で回答し、オリエンテーションでは上級生が新入生に「アヒルやガチョウと平和的に共生する方法」を伝えていると説明。ほとんどの学生はアヒルたちに慣れていて、「餌をやらない」「近づきすぎない」などの接し方を心得ているとした。
その上で、アヒルなどは人を攻撃することは少ないものの、仮につつかれるなどの状況に遭遇したら、速やかにその場を離れ、距離を取って鑑賞するよう呼びかけた。