(東京中央社)「第21回大阪アジアン映画祭」が29日に開幕し、大阪市のABCホールでオープニングセレモニーが開かれた。オープニング作品として、1970年公開の台湾映画「万博追跡」が上映された。
同映画祭では、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)台湾文化センターが協力した台湾映画の特集企画「台湾:電影ルネッサンスEXPO2025」では「万博追跡」など8本が上映される。
万博追跡は当時20歳だった歌手で俳優のジュディ・オング(翁倩玉)さんが70年大阪万博での中華民国パビリオンのコンパニオン役で主演し、かつて母と自分を助けてくれた台湾の恩人を探すスペクタクルエンターテインメント。ジュディさんはこの日の舞台あいさつに登壇し、当時の思い出を語った。
同作は文化部(文化省)国家映画・視聴文化センターによって修復された。劇中には中華民国パビリオンの外観や入り口に設置されたオブジェの「鳳凰来儀」が登場。故宮博物院の所蔵品や陶磁器などを紹介して「伝統と進歩」のテーマを際立たせていたことや、パビリオンがプロパガンダの色彩を帯びていたことが見て取れる。
代表処の李逸洋(りいつよう)代表(大使に相当)は同映画祭へのコメントで、台日間の正式な外交関係は途切れてしまったが、数十年にわたって友好・協力関係が維持されていると強調。李遠(りえん)文化部長(文化相)も報道資料を通じ、映画を通じて70年の中華民国パビリオンが2025年の大阪・関西万博の期間中に再び多くの人の前に姿を見せたことは感慨深いと述べ、ジュディさんに対しても最高の敬意を示した。