台湾の大手バス事業者、国光客運が1838台北―高雄線など高速バス8路線の廃止を申請したことが2日、交通部(交通省)公路局の発表で分かった。全ての路線は8日から統聯客運に移管されるとしている。
台湾では自家用車の普及や台湾鉄路(台鉄)、台湾高速鉄道との競争によりバスの利用客が減少している。国光客運は経営不振が伝えられており、8月30日には南部の高雄市や屏東県などで運行していた6路線を廃止し、別会社に移管していた。
新たに廃止されるのは、1838台北―高雄線の他、1837台北―台南線、1872台中―高雄線、1836台北―新営線、1839台北―屏東線、1871台中―台南線、1862桃園―高雄線。
1871台中―台南線と1862桃園―高雄線は今後、実際の利用状況などを見て運行本数を調整するものの、その他の路線は移管後も現在の本数が維持される見込み。
公路局運輸組の梁郭国組長は報道陣に対し、高速バスの利用者数は新型コロナウイルス前と比べて6~7割程度しか回復していないと指摘。路線の廃止で国光客運の経営は改善するとの認識を示した。