(台北中央社)台北市政府文化局が主催する古跡をテーマにしたイベント「台北古跡デー」が1日から始まった。鉄道沿線の文化資産に焦点を当て、30カ所以上の施設などをつなぐもので、ガイドツアーやセミナー、ワークショップなどが11月まで順次開催される。
この日開かれた記者会見で同市の林奕華(りんえきか)副市長は、古い建物には人々の共通の記憶があり、鉄道の開通に伴い台北の産業も発展したと紹介。松山文創園区や華山1914文化創意産業園区、国家鉄道博物館などでガイドツアーや体験イベントが行われるとアピールした。
文化局はガイドツアーについて、毎年すぐに定員に達する人気企画で、今回は修復作業に当たる専門家を招いて期間限定で現場を公開し、建物の歴史や修復の歩みを深く理解できると説明。また、三井物産旧倉庫を活用した文化施設「台北記憶倉庫」と初めて協力し、歴史やアート、音楽を組み合わせたナイトパーティーを開催すると語った。
修復作業に関するワークショップでは、廟の絵画や装飾、木彫などの体験ができるとした他、台北市立文献館のイベントに合わせた催しでは、台北市中心部の産業発展に関する見識を深められるとした。
各催しはいずれも予約制で、ウェブサイトから申し込みを受け付けている。