(桃園空港中央社)軍人節(軍人の日)の3日、台湾の航空各社は一部の国際線を利用する国軍の現役軍人を対象に、空席がある場合、優先的にビジネスクラスへ格上げする措置を実施した。家族と訪日旅行のために北部・桃園市の桃園国際空港を利用し、優遇を受けた饒中校(中佐)は「感動した」と喜びを語った。
軍人への敬意や感謝を示すため、台湾系航空会社の国際線では今年7月から国軍軍人が優先搭乗の対象になった。軍人に同行する家族1人の優先搭乗も認められる。
饒中校は取材に対し、5日間の日程で妻と訪日し、一緒に富士山を見る夢をかなえると説明。実際にビジネスクラスへ格上げされるとは思っていなかったとしながらも、国軍としての苦労や努力が認められ、背後で支えてくれる家族も温かさを感じ、報われたと語った。
桃園空港の楊偉甫董事長(会長)は、頼清徳(らいせいとく)総統が国軍への敬意を示す措置の拡大を指示したことを受け、チャイナエアライン(中華航空)やエバー(長栄)航空、マンダリン(華信)航空、ユニー(立栄)航空、スターラックス(星宇)航空などが優遇措置を実施していると紹介した。
また桃園空港でも9日まで軍人を対象に飲食や買い物が10%割り引きになるサービスを行っていると語った。