(台北中央社)与党・民進党と自民党の国会議員が意見を交わす会談が3日、台北市の民進党本部で行われた。参加した民進党の立法委員(国会議員)4人が会談後に会見し、感染症、海底ケーブル、防災協力、経済協力の4点に焦点が当たったと振り返った。
会談の前半は2021年に初開催された「2プラス2」の6回目として実施。民進党の郭国文(かくこくぶん)立法委員、陳冠廷(ちんかんてい)立法委員=党青年局長=、自民党の星野剛士衆院議員=党外交部会長=と岩田和親衆院議員=同国防部会長=が参加し、外交や防衛などについて話し合った。
後半は初めての取り組みとして、人数を各党4人ずつに増やし、議題の幅を広げた「拡大政策協議」を行った。民進党の王正旭(おうせいきょく)立法委員、李坤城(りこんじょう)立法委員、自民党の山下貴司衆院議員=党台湾政策検討プロジェクトチーム(PT)座長=、鈴木英敬衆院議員=同PT事務局長=が加わった。
会見で郭氏は海底ケーブルについて、日本が高い技術を有しており、台湾側は必要度が比較的高いと指摘。台日双方の窓口機関が海洋協力について話し合う「台日海洋協力対話」の議題に組み込むことが自民党側から提案されたと語った。
感染症について言及した王氏は、日本側は台湾の重要性を理解しており、感染症の発生時であろうと平時であろうと、双方がスムーズに関連の情報を共有できることを望んでいたと述べた。今後は関連の覚書(MOU)を締結することができればと期待を寄せた。