(台中中央社)ハムスター10匹をトイレに流し、その様子を撮影した動画をSNS上に投稿した中部・台中市在住の20代の女について、台湾台中地方検察署(地検)は2日、取り調べを行い、動物保護法違反と認定したと発表した。女はタイ国籍で、許可された在留期間を超えて台湾に不法に滞在していることが分かっている。
同市警察局によれば、女と交際していた男性が8月28日、交際関係を解消した後も女が男性の自宅から出ていかないと警察に通報。同局第二分局の警察官が現場に向かったところ、女が行方不明となっていたタイ人労働者であることが分かり、内政部(内務省)移民署に身柄を移した。
その後、第二分局が今月1日に実施したサイバーパトロールで問題の動画を発見。ハムスターを虐待している女が4日前に対応した女と同一人物だと分かった。市動物保護防疫処に通知した他、女の取り調べを行った上で地検に捜査を依頼した。
報道資料によると地検は、2日までに取り調べを行い、女が動物保護法の定める故意の傷害および傷害を与えて死亡させた罪や、動物を虐待する映像を公開した罪に該当すると認定した。女の身柄は取り調べ後、移民署の収容施設に戻された。
動物保護法では、動物に嫌がらせや虐待をしたり傷つけたりした場合、2年以下の懲役に加え、20万台湾元(約100万円)以上200万元(約1000万円)以下の罰金を併科するとしている。