(台北中央社)公文書の所蔵や展示などを行う国家档案館(ナショナルアーカイブス)が2日、北部・新北市林口区でプレオープンした。管轄する国家発展委員会档案管理局は3日、報道資料で、初日は3000人近くが足を運んだと発表した。
同局の林秋燕(りんしゅうえん)局長は、日常生活とはかけ離れているように思える公文書は、人々と切っても切れない関係にあると言及。常設展「この島で読む私たちの物語」(島読・我們的故事)では、国の公文書を通じ、1945年以降の社会の発展や庶民の生活に没入できるとした。
報道資料によれば、同時に始まった特別展では、台湾で約38年間続いた戒厳令の発令(49年)から解除(87年)までの重要な公文書を展示し、民主主義の前進の道のりを紹介する。戒厳令解除の「解厳令」など社会に大きな影響を与えた公文書は、原本を公開する。
展示の他、公文書の閲覧センターや親子向けコーナー、売店、喫茶店などが整備された。写生コンテストや謎解きゲームなどの企画も実施するという。
開館時間は午前9時から午後5時までで、日曜、月曜、国定休日(国民の祝日)、連休は休館。展示の観覧は無料。桃園メトロ(MRT)空港線林口駅近くのバスターミナルから無料シャトルバスが運行される。