東部・台東県の農業部(農業省)台東区農業改良場は19日、アテモヤ表面に付着した害虫のコナカイガラムシを除去できる新型の洗浄装置を独自に開発し、お披露目した。1時間に1200個以上のアテモヤが処理可能で、輸出時の競争力を向上させられるとしている。
同改良場の陳信言場長によると、コナカイガラムシの卵は針先ほど、成虫は米粒半分程度の大きさ。手作業での除去は時間がかかり、空気を噴射するエアダスターの騒音も大きかったという。
新型装置はどんな形のアテモヤにも対応し、運用の安定性が向上した他、水と空気での洗浄に加え、次亜塩素酸ナトリウムの噴霧による殺菌機能を持つ。騒音の軽減も実現した。
県内に三十数カ所ある集荷場では現在も手作業が中心だが、1カ所の集荷場が新型装置の購入を検討しているとしている。