中部・苗栗県苗栗市にある道教の廟「玉清宮」で6日、元宵節(今年は2月12日)を祝う伝統行事「𪹚竜」のシリーズイベントが行われた。複数の団体による竜舞のパフォーマンスが繰り広げられ、中でも凛々しい黒竜の姿がひときわ注目を集めている。
苗栗には台湾を構成するエスニック・グループの一つ、客家人が多く住んでいる。𪹚竜は大量の爆竹やロケット花火が飛び交う中、竜舞を披露するもの。客家人に古くから伝わるにぎやかでスリルのある祭りで、無病息災の願いが込められている。
黒竜による竜舞を披露したのは空中パフォーマンス団体「舞空術竜隊」。団長を務める劉士毅さんは中央社の取材に対し、ここ数年、自然災害が多発していると指摘した上で、白色は「陽」を示し「天上の世界」を、黒色は「陰」を示し地上の世界をそれぞれ象徴するものだと紹介。「黒竜が人々のために疫病を払い災いを鎮め、物事がすべてが順調に運ぶよう願いたい」と期待を寄せた。
シリーズイベントは14日まで開催される。竜舞のパフォーマンスの他、マジックやパレードなども行われ、目玉となる𪹚竜は9日午後から5時から同9時半に登場する。