(屏東中央社)中華民国(台湾)と外交関係を持つ太平洋の島国マーシャル諸島のハイネ大統領は6日、南部・屏東県の台湾原住民族文化園区を訪問し、台湾との交流強化に期待を示した。
台湾原住民(先住民)族とマーシャル諸島の人々はいずれもオーストロネシア語族に属し、深いつながりがあるとされる。ハイネ大統領は原住民族委員会の曽智勇(そちゆう)主任委員(大臣)の案内を受け、パフォーマンスの観賞やパイワン族の伝統的なスレート家屋の見学、伝統工芸とされるとんぼ玉作りなどを楽しんだ。
ハイネ大統領は、「ここはオーストロネシア語族のふるさとだ」と語り、今回の訪台は台湾の豊かな原住民族文化や集落への認識を深めるだけでなく、台マーシャル諸島双方が価値観を共有することを祝うためだと説明。今後は教育や文化、スポーツ、持続可能な発展の推進でより多くの協力機会があることを願うと述べた。
曽主任委員は、音楽やダンス、文化、原住民諸語の復興など、さらに多くの交流や対話を図りたいと意欲。台湾では今年、オーストロネシア語族の人々が参加するスポーツイベントが開かれることに触れ、試合だけでなく、交流や文化学習も行いたいと語った。