(台北中央社)米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席が5日、電話会談を行ったことを受け、総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官は6日、台湾は一貫して地域の安定と権威主義拡張のリスク低減に寄与するいかなる努力も支持し、それを歓迎するとの姿勢を示した。また、台湾が引き続き米側と緊密に連携し、地域の平和と安定、繁栄の実現に向けて共に取り組んでいくとした。
一方、外交部(外務省)は同日、中央社の取材に応じ、中国側が会談後の報道資料で台湾の主権的地位を意図的かつ一方的に歪曲したとして非難した他、これは中国が近頃、各国と交流する際に繰り返し使ってきた手口だと批判した。
トランプ氏は会談後、中国との貿易問題やレアアースを巡り議論したとの旨を交流サイト(SNS)に投稿したが、台湾への言及はなかった。中国側の発表では、習氏が会談で台湾問題について触れ「米側は慎重に対応するべきで、ごく少数の『台湾独立』分子が両国を衝突と対立の危険な状況に巻き込むことを避けるべきだ」などと強調したことが記されている。