アプリで読む
ダウンロード

高雄港で海上保安演習 頼総統、立法院に「党派超えた支持」呼びかけ/台湾

2025/06/08 16:52
高雄港で行われた演習「海安12号」の様子=2025年6月8日、中央社記者張已廉撮影
高雄港で行われた演習「海安12号」の様子=2025年6月8日、中央社記者張已廉撮影

(高雄中央社)海巡署(海上保安庁に相当)を傘下に持つ海洋委員会は8日、南部・高雄市の高雄港で演習「海安12号」を実施した。視察した頼清徳(らいせいとく)総統は、複雑化する海域の安全課題に対応するため、立法院(国会)に対して党派の枠を超えて特別予算を支持し、海巡署の後ろ盾になるよう呼びかけた。

頼氏はあいさつで、国際的な地政学的状況が急速に変化し、異常気象も頻発している中、台湾は中国からのグレーゾーン作戦(武力攻撃と判断しにくい手段で圧力を加える行為)による侵害にも常に直面していると言及。海巡署の職員は最前線に立って犯罪の取り締まりや密輸の捜査、救助活動に尽力して人々の命や財産の安全を守っていると述べた。

海洋の安全保障は“決心”だけでは足りず、継続的な資源の投入が必要だとし、行政院(内閣)が4100億台湾元(約1兆9800万円)の特別予算を組んだと説明。これには巡視船の建造計画や海岸・近海のスマート監視システムの整備、人材育成、装備の性能向上など、海巡署関連の予算も含まれているとし、支持を呼びかけた。

演習は原則として2年に1度行われるもの。空軍や海軍の部隊、内政部(内務省)空中勤務総隊なども参加した。

(張已亷/編集:田中宏樹)

> 中国語関連記事
影片來源:中央社
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
37