中部・雲林県林內郷の廟、九芎福德宮は16日、県中薬公会(漢方薬組合)と協力してこしょうの手作り体験イベントを開く。14日にPR会見を行い、近隣小学校の児童や地域住民らが手ほどきを受けながら、「薬船」と呼ばれる伝統的な道具を使ってコショウの実をひき、粉にした。
台湾では今年に入り、輸入香辛料から発がん性が疑われる合成着色料「スーダンレッド」が検出されるケースが相次ぎ、食品安全に対する意識が高まっている。中薬公会によれば、その場で実をひいて粉にすることから添加物の心配がないため、漢方薬店でこしょうを購入する人が増えており、売り上げは3割増加したという。
児童らが体験する間、会場にはこしょうが漂い、ツンとする香りが人々の鼻を突いた。