南部・屏東県の南州郷に伝統行事をテーマとした田んぼアートが出現した。同県東港の東隆宮で9月末に迎王平安祭典が開催され、同地を訪れた観光客を郷内にも呼び込もうと制作した。同月末に見頃を迎えるため、「南州にも足を運んで」と呼びかけられている。
同祭典は屏東に古くから伝わる厄除けの行事。東港東隆宮の他、南州渓洲代天府などでも3年に1度催される。王船を建造して王を勧請し、船の巡行を経て王船を燃やし、邪気などを追い払う。東港東隆宮では9月28日から10月5日、南州渓洲代天府では11月13日から18日に実施される。
南州郷の劉美吟郷長は中央社の取材に対し、州内の農業従事者が多いことから農村の特色を生かし、観光を発展させ、地域の活性化を図れればと話した。
南州では2015年にもラインフレンズのキャラクター、ブラウンやサリーなどを描いた田んぼアートをつくり話題を呼んだ。今年は黄金色を基調に約1年の育苗などを経てようやく作業に必要な十分な量の苗を確保できたという。