農業形態の変化などの影響で台湾固有種のアルバリスアオガエルの生息地が大幅に減少している。農業部(農業省)林業・自然保育署(林業署)嘉義分署は竹林の更新技術を推進することでその生存環境の確保に取り組んでいる。
アルバリスアオガエルは農業部(農業省)が公布する保護・保全が必要な対象種で国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。主に中部・雲林県や南部・嘉義県、台南市に分布し、竹林に好んで生息する。
だが、竹林は3年に一度、整備する必要があるといい、竹を処分する際、これまでは野焼きが行われたことが多く、アルバリスアオガエルの生存を脅かしている。このため、同分署は地域の発展を推進する地元の団体と協力し、焼却の代わりに竹を破砕する方法を導入。伐採竹の焼却による環境汚染を防ぎ、カエルの生息地消失に歯止めをかけることを目指す。
13日には関連の見学会が開催され、地元の農家100人余りが参加した。同分署は一人でも多くの農家にエコフレンドリーな処分方法を採用してもらえればと期待を寄せた。