南部・台南市龍崎区にある自然豊かな龍崎牛埔悪地地質公園でカブトムシが大量発生している。6月末まで観察でき、時には雄の求愛行動が見られるという。
台南コミュニティーカレッジ環境チームの研究員、晁瑞光さんによれば、同公園は自然環境がよく守られており、有機質に富んだ土壌には多くの生き物が育まれている。園内にカブトムシが集まる木として知られるシマトネリコが植えられていることもあり、毎年5~6月の繁殖期を迎えると、カブトムシの群れが現れる。
例年なら5月末ごろに現れ始めるが今年は6月1日前後になっても数匹程度しか見られず、大量発生は連日の雨が上がったあとの4日ごろになったと晁さんは指摘。歩道を歩くだけで、数匹の雄が雌の周りを回ったり争ったりするなど、その生態を観察できるとしている。
カブトムシはシマトネリコの皮をかじって樹液を吸うが、そのおこぼれに預かろうと、ワリックツノハナムグリがやってくることも紹介。独特な角を頭に持ち、普段ではあまり見られないことから「探してみてはどうか」とアピールした。