東部・台東市で17日、旧暦1月15日の元宵節(今年は2月24日)を祝う伝統行事「炮炸寒単爺」が始まった。生身の人間が扮する「寒単爺」と呼ばれる神様に爆竹を投げつけるもので、今年は20回余り催されるという。
同市公所(役所)が同日の記者会見で明らかにした。寒単爺は同市の宗教施設、玄武堂に祭られている金運担当の神様。寒がりのため、人々が爆竹で巡行する寒単爺を温めようとしたのが由来とされる。
4人の担ぎ手が寒単爺の竹の椅子の神輿を担ぎ、その上には肉身寒単爺が立ち、体中に爆竹を受ける。言い伝えでは、爆竹が激しければ激しいほど金運が上昇するとか。
この日は5人の肉身寒単爺が登場し、爆竹を一身に浴びたが、「今日のは序章の始まりに過ぎず、まだまだこれからだ」と玄武堂側は胸を張っている。
玄武堂による炮炸寒単爺は同堂を含め、市内各地で25日まで計21回実施される。