台湾では今、無縁仏などの魂がこの世に戻ってくるとされる「鬼月」に入っている。これに合わせ、南部・嘉義県政府は地元のお化け屋敷として知られる「民雄鬼屋」を体験し暑さを吹き飛ばそうと来訪を呼びかけている。
鬼月は旧暦7月のこと。今年は8月16日から9月14日までがそれに当たる。先祖や「好兄弟」と呼ばれる無縁仏の魂があの世とつながる扉「鬼門」を通して現世にやってくるため、人々は旧暦7月15日の中元節前後にごちそうで好兄弟たちをもてなす「普度」を行う。
嘉義県文化観光局によれば、民雄鬼屋は墓場の近くにあり、築90年超の3階建てのバロック建築。「劉」という名字の一家が住んでいたが、他所への移転で廃墟化し家屋がガジュマルの木に覆われるようになった。後に「幽霊が出る」とのうわさが広がり、台湾4大お化け屋敷の一つとして知られることに。
同局は民雄鬼屋について、日中は全然怖くないし、強い日差しも避けられるとして「遊びに来てほしい」と期待を寄せた。