(台北中央社)中国の習近平国家主席とタイのぺートンタン首相は8日、北京で6日に行われた会談を踏まえた共同声明を発表した。外交部(外務省)は8日、声明に「台湾は中国の不可分の一部」など事実とかけ離れた内容があったとした上で、「中国政府が台湾の主権を損なう言論を繰り返して流布していることに対し、強く抗議し、厳しく非難する」「タイ政府が中国に追随して台湾の主権的地位をおとしめた行為に対し、非常に遺憾に思う」とする報道資料を発表した。
中国の新華社通信によれば声明には「タイ側は『一つの中国』政策の堅持を改めて表明し、中華人民共和国政府が中国全体を代表する唯一の合法的な政府であり、台湾は中国の領土の不可分の一部であることを認める」との内容が盛り込まれた。
外交部は、中華民国台湾は主権独立国家で、中華人民共和国とは互いに隷属していないと改めて表明。また台湾とタイの関係は長年にわたって良好だと強調した上で、タイ政府に対し、既存の良好な協力関係に基づいて、地域の平和や安定に貢献するよう呼びかけた。