林道の側溝に落ちた台湾固有種のミヤマテッケイの子どもを親の元に戻そうと、高山型国立公園「雪覇国家公園」で22日、警察官らによる救出劇が繰り広げられた。
同園雪見管理站の潘振彰主任によれば、ミヤマテッケイはキジ科の鳥で臆病な性格をしている。山で声は聞こえても姿は見えないが、この日は人通りの多い林道に2羽が姿を現し「何かを探しているようだ」という。
その後、園内をパトロールする隊員から「少し前にひなが側溝に落ちたと思われる」と聞き、ようやく成鳥がなかなか現場から離れない理由を把握。枯れた枝や落ち葉が溜まっている側溝を約1時間探して、ようやく自力で脱出できなかったひなを2羽保護した。
2羽は救出後、林地に届けられ、しばらくしたら、親鳥が出てきて森の奥へ連れて行った様子が確認されたという。