東部・台東県の海岸で3年前に死んでいるのが見つかったシロナガスクジラの骨格標本が、早ければ今年7月中旬の南部・屏東県の国立海洋生物博物館で展示される見通しとなった。現在公開に向けた作業が進んでいる。
同博物館の陳徳豪副館長は18日、中央社の取材に、海洋委員会海洋保育署や国立成功大学などが協力し、専門グループが標本の制作と修復を行っていると説明した。公開されれば、台湾で初めてのシロナガスクジラの骨格標本になる予定だ。
標本となるシロナガスクジラは子供とみられ、全長は約20メートル。頭蓋骨の部分は比較的もろいため、3D技術を使って複製品を作った。
また発見時には体に漁具が絡まっていたことから、今後は海洋環境の教育や保全への意識についても広めたいとしている。