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頼総統、小林元経済安保担当相と面会 非レッドサプライチェーンの構築に期待

2025/06/26 13:12
小林鷹之元経済安保担当相(左)と頼清徳総統=6月25日、台北市(総統府提供)
小林鷹之元経済安保担当相(左)と頼清徳総統=6月25日、台北市(総統府提供)

(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は25日、総統府で小林鷹之元経済安全保障担当相と面会し、民主主義陣営の強みを結集し、強靭(きょうじん)で信頼性の高い非レッドサプライチェーン(中国に依存しない供給網)を共同で構築することに期待を寄せた。

頼総統は、台湾と日本は共に南西諸島や台湾、フィリピンを結ぶ海上ライン「第1列島線」上に位置していると指摘。安倍晋三元首相や石破茂首相を含む歴代の首相が、国際的な場で台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返し強調し、武力や脅迫による一方的な現状変更に反対の立場を表明していることに感謝を示した。また台日双方でインド太平洋地域の平和と発展を促進し、より多くの協力や交流が進むことを願うと述べた。

また近年中国は、自らが主導するレッドサプライチェーンを積極的に広げ、世界の自由貿易体制と先端技術市場を脅かしていると主張。非レッドサプライチェーンの構築について、半導体の分野では台湾は先進的な製造力を持ち、日本は材料や設備、重要技術で強みがあるとし、台日連携の経験を土台に、民主主義国家によるサプライチェーンをつなげ、世界経済の強靭性と持続可能な発展を確保したいと語った。

さらに、日本との経済連携協定(EPA)の締結に向けた協議を加速させたいとした上で、環太平洋経済連携協定(TPP)への台湾加入に向けた支持継続を求めた。台日は自由や民主主義、人権などの価値を共有する民主主義のパートナーだとし、手を取り合って連携すれば、関係の深化だけでなく、互恵関係の創出や地域経済の安全保障と安定にも寄与すると述べた。

小林氏は、日台や日台米の連携はこれまで以上に重要だとし、非レッドサプライチェーン構築のための具体的な行動について、より踏み込んだ意見交換に期待を示した。

同日には顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)も小林氏と面会。国防部(国防省)によるとインド太平洋戦略や安全保障、台日関係などについて交流したという。

(温貴香/編集:齊藤啓介)

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