(高雄中央社)南部・高雄市政府と日本の対台湾窓口機関「日本台湾交流協会」は来月26、27日に、高雄流行音楽センター海風広場などで「台日大港フルーツ祭」を共同開催する。陳其邁(ちんきまい)高雄市長は、共同で双方の果物をアピールし、互いの堅実な友好・協力関係を示すとともに、高品質な農産品の知名度を高めたいと期待を寄せている。
高雄市政府が26日に発表した報道資料などによると、交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)と高雄事務所の奥正史所長らが25日に高雄市政府で陳市長と面会した。交流の深化や経済協力、国際情勢などについて意見交換した他、フルーツ祭のPR動画を撮影したという。
フルーツ祭は昨年にも開催された。陳市長は、昨年には2日間で約10万人が会場を訪れたと説明。片山代表は、昨年よりもさらに多くの来場者が訪れることに期待を示した。
また台日関係について陳市長は、台日間の経済・貿易分野で分業と統合を加速させるべきだとした上で、半導体やAI(人工知能)などの重要産業では高い協力のポテンシャルがあると語り、台日で強靱(きょうじん)な供給網を構築し、世界をリードする地位を確固たるものにしたいと述べた。
片山代表は、日台は民主主義の価値観を共有しており、日台の安全保障と半導体サプライチェーンの安定は双方にとって大きな意義のあることだと強調した。