交通系ICカード「iPASS」(一卡通)の発行会社は20日、宗教イベント「大甲媽祖巡行」の際に掲げる「執事牌」の形をした木製ICカードを発売すると発表した。日常生活の中で媽祖が人々を守ってくれるようとの願いが込められているという。
9日間にわたる大甲媽祖巡行は毎年航海の女神、媽祖の生誕月である旧暦3月前後に開催され、今年は21日に始まった。多くの信者たちが媽祖を乗せた神輿(みこし)と共に台中、彰化、雲林、嘉義の4県市を回り、コース全長は約340キロ。
行列には「粛静」(静粛の意)や「廻避」(回避の意)、「天上聖母」(媽祖の別名)などが書かれた木製のプレート(執事牌)を持つ執事隊が登場。一行は神輿の前を歩き、道を開けたり護衛したりし式典において重要な役目を果たす。
同社によれば、この3種類の執事牌を模した乗車カードの価格はいずれも499台湾元(約2200円)。