台北市立動物園は13日、先月6日に同園で誕生したタイワンヤマネコの双子の赤ちゃんについて、健康状態はいずれも良好で、母親の後を追って元気に走り回っていると発表した。
けがで同園に収容された雌の「春捲」と雄の「阿給」の間に生まれた。性別は雄と雌1頭ずつで雄は体重705グラム、雌は628グラム。飼育員は雄を「捲心菜」、雌を「捲心酥」という愛称で呼んでいる。
春捲は新米のママであるため、同園は監視カメラを通して赤ちゃんたちの母乳を飲む状況を確認しながら、春捲の食べ物を増やし、母乳分泌を促し維持できるよう図った。
2頭が大きくなったら、自然に返されるか園内に残って生息域外保全の使命を果たすかについては、同園は専門家による慎重な判断が待たれるとしている。
タイワンヤマネコは台湾に残った唯一の野生ネコ科動物。人間活動による生息地の破壊で個体数が激減し絶滅が危惧されている。