昨年7月に死去した安倍晋三元首相のベストショットや秘蔵写真を展示する写真展が27日から台北市内で開かれる。写真展に協力する月刊「正論」の有元隆志発行人らが25日、台北で記者会見を開き、台湾との交流の姿を写した写真も多く展示されることに触れ「日台友好の象徴だ」として安倍氏の遺志の継承を訴えた。
市民団体「台湾安倍晋三友の会」の陳唐山会長が、安倍氏について「先見力があって民主主義の価値観を固く守る政治家だ」とした上で、その死去で「台湾は優れた人格を持ち、思いやりのある良き友人を失った」と嘆いた。
安倍氏の妻、昭恵さんがビデオメッセージで、台湾で安倍氏の銅像が建てられたことや、記念コンサートが開かれたことに感謝するとともに、7月の訪台に意欲を示した。
写真展「不屈の政治家 安倍晋三写真展~産経新聞カメラマンがとらえた勇姿~」は安倍晋三記念写真展実行委員会と民間シンクタンク「国策研究院」が主催。「正論」や「台湾安倍晋三友の会」、民間防衛教育の普及を図る民間団体「黒熊学院」が協力する。張栄発国家会議センターで27日から来月10日まで。