台湾でラーメン店を経営する野崎孝男さんが7日、東部・花蓮県玉里鎮の小学校を訪れ、児童たちにラーメンを振る舞った。先月18日に東部・台東県で起きたマグニチュード(M)6.8の地震により、被災した子どもたちを激励しようとした。
南部・台南市に居住する野崎さん。2011年の東日本大震災の際、台湾から大きな支援が寄せられたことに言及。台湾で自然災害があった場合、どこでも駆けつけ自分の長所を生かしたいと語った。
できたてのラーメンを振る舞われたのは、震災で建物の一部が倒壊した春日小の生徒たち。「味はどうですか?」との記者の質問に、口いっぱいにラーメンを頬張ったまま、首を縦に振った。「とても美味しい。こんな味のラーメンを食べたことがない」との声も上がっている。
2016年の台湾南部地震と2018年の台湾東部地震があった際にも、野崎さんは被災地に駆けつけ、救助隊員らにラーメンを無料で提供していた。