南部・高雄市の大樹区で高級ライチ「玉荷包」が収穫期を迎えている。収穫期は2~3週間続くが、人口の外部流出による人手不足の深刻化で、ライチ農家は頭を悩ませている。
これを受け、同市労工局(労働局)はシルバー人材を対象としたマッチングサービスを実施。引退した中高齢者30人にバイトとしてライチの摘み取りや包装作業を手伝わせるなど、農家の悩みを解消しようとした。
「繁忙期を体験し農家を手伝うと同時にお小遣いも稼げるから、生活の中における小さな幸せだ」と参加した男性の1人は感想を述べ、「今後も農業関連のバイトがあったら参加したい」とした。
農家によれば、ライチの摘み取りや選別、包装など作業は難易度が高くないが、朝早くから行われ、仕事も単調なため若者はやりたがらない。一方、シルバー人材は落ち着きがあり、半日の訓練を受ければすぐに上達し出荷する際の大きな助力になるという。