東部・花蓮県に住む原住民(先住民)族、アミ族の伝統的な野菜の栄養価を理解しようと、花蓮区農業改良場はこのほど、50種類以上の食用植物に対する分析結果を発表。微量栄養素やルテインを含むものが多いとの結論を出し、摂取を呼び掛けている。
発表によると、地元の市場や飲食店でよく見られる一品であるヒメトウには亜鉛の含有量が多く、台湾で「恋人の涙」まはた「雨来菇」とも呼ばれる緑の天然食品イシクラゲには鉄分が豊富に含まれている。
また、現在注目のスーパーフードとされるナンバンカラスウリの葉っぱやイヌホオズキなどには目に良い栄養素ルテインやビタミンが豊富で、ニラにはよく似ているが別の植物であるラッキョウは炭水化物を多く含むという。
同改良場は、これら野菜の多くは季節限定のものだと指摘。地元の伝統市場や先住民集落の市場などでは目に入るだろうが、鮮度落ちの問題で長時間輸送は不向きで、旬の野菜を楽しむなら現地を訪れたほうが一番だとしている。