中部・台中市にある自然科学博物館の近くにジュラ紀の恐竜がデザインされたバス停が登場し通行人たちの注目を集めている。盧秀燕市長は恐竜は同館の重要な象徴だと述べ、探索に来てほしいと呼び掛けた。
同市は都市の景観向上を目指し大通り沿いのバス停やバスの待合室の整備に力を入れている。幹線道路「台湾大道」沿線にある国立自然科学博物館は市の施策に合わせ、同館を通るバス停2箇所の美化やメンテナンス作業依頼を快諾した。
バス停には、3本の角を持ったトリケラトプスや後ろ足に大きなかぎ爪があるベロキラプトル、史上最大級とされるティラノサウルスなど、計6頭の恐竜のイラストが描かれており、利用者は奇妙な恐竜の世界に導かれるという。
手掛けた地元出身のアーティスト鄒駿昇さんは、創作に当たり活気あふれる街で未知の旅を展開する恐竜の群れを想像したと説明。恐竜を取り巻く環境の変化として、最初の緑豊かな景色から次第に温室効果ガスを象徴するもうもうたる煙や恐竜を絶滅に追いやったことを示す隕石衝突の事象などを描いたことも紹介した。
「自然に対して人間は謙虚であるべき」という理念を伝えたいのだと鄒さんは語った。