南部・台南市の白河区でこのほど絶滅危惧種の珍鳥、カリガネが観測された。野鳥を専門に撮影する黄蜀婷さんによれば、カリガネは台湾ではなかなか見ることのできない珍しい渡り鳥で、台湾で越冬するのはほんの一部の迷鳥しかないという。
見慣れない鳥が飛来したという情報が広がると、カメラを担いだ愛鳥家が相次いで現地を訪れている。撮影距離が近すぎたためか、飛来した3羽のうち2羽が驚いてしまい、どこかに飛んでいってしまった。
同市生態保育学会からこの知らせを受けた白河区公所(役所)は、カリガネの採食可能なエリアの外側に複数のカラーコーンを設置し、立ち入り禁止区域とした。「珍しい客が台南で無事冬を過ごせるように」と皆の協力を呼び掛けた。