写真は美しい姿で知られる台湾固有種の珍しい鳥、ミカドキジ。台湾で流通している千元札に描かれているため、知名度が高い。林務局嘉義林区管理処によれば、ミカドキジは標高1800~3800メートルの山間部を生息地としており、南部・嘉義県の阿里山山脈を構成する山々の一つ、小笠原山にはよく姿を現すという。
だが最近、きれいなミカドキジを写真に収めようと、その出没エリアで餌付けを行う人がいる。こうした行為は人を怖がって自ら食べ物を見つけるという野生動物の本能を失わせてしまうことから、林区管理処は野生動物に危害を加えるとして取り締まりの強化に乗り出している。やめるよう指示しても従わない場合は、1年以下の懲役または最高30万台湾元(約3400万円)の罰金が科される。
ミカドキジに出会えても「驚かす」「引き寄せる」「追いかける」「破壊する」「捕獲する」ことのないよう同処は協力を呼び掛けている。