交通部中央気象署(気象庁)は20日、台湾最高峰・玉山の山頂に近い玉山観測所(標高3845メートル、中部・南投県)で今年初めて降雪を観測したと発表した。平年より20日早い初雪となった。
雪は午後12時半ごろに降り始め、30分ほどでやんだ。地面に落ちるとすぐに溶け、積雪はなかった。観測所の気温は午後12時半時点で2.3度だった。
気象署は毎年10月から翌年3月までの期間で初めに降った雪を、玉山の初雪と定義している。データ残っている1953年以降、初雪が最も早かったのは1986~87年で86年10月1日。最も遅かったのは2022~23年で23年3月26日だった。平均値は12月4日。
玉山登山の拠点となっている排雲山荘(南部・嘉義県、標高3402メートル)でも同じころ、約10分間にわたって雪が降った。登山客らは「雪だ、雪だ」と喜びの声を上げていた。
