(台北中央社)世界各地の華語・華人映画を対象にした台湾の映画賞「第61回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)のノミネーションが2日発表された。日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」が脚色賞や撮影賞、作曲賞など4部門で候補に選ばれた。ロックバンド、ミスター・チルドレンが担当した主題歌「記憶の旅人」も歌曲賞でノミネートされた。
「青春18×2~」は台湾で話題を呼んだ紀行エッセー「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作としたラブストーリー。シュー・グァンハン(許光漢、グレッグ・ハン)と清原果耶がダブル主演を務め、藤井道人が監督と脚本を手がけた。
過去最多となる718作品の応募があった。最多ノミネートは台湾のジョン・スー(徐漢強)監督がメガホンを取ったコメディー映画「鬼才之道」(Dead Talents Society)で、劇映画作品賞や監督賞、助演女優賞、作曲賞など11部門で候補入りした。次いで台湾のトム・リン(林書宇)監督の「小雁与呉愛麗」(Yen and Ai-Lee)と中国のゴン・チュン(耿軍)監督の「漂亮朋友」が多く、いずれも8部門にノミネートされた。
「青春18×2~」関連で藤井道人監督など日本人が複数部門にノミネートされた他、主演男優賞にタイの俳優が候補入りするなどし、外国人のノミネートは過去最多となった。
金馬映画祭は11月7日から24日まで開催。金馬奨授賞式は23日、台北市の台北流行音楽センターで開かれる。