(台北中央社)歌手・宇多田ヒカルのデビュー25周年を記念したツアー「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024」の台北公演が10日、台北市の台北アリーナで行われた。「宇多田ヒカル」名義では初の海外単独公演となった宇多田はMCの大部分を中国語でこなし、ファンに25年間の感謝を伝えた。
宇多田は冒頭、中国語で「台北に来られてうれしいです。今日はみんな来てくれてありがとう」とあいさつ。「今日は暑いからしっかり水を飲んでね」と呼びかけ、ファンを気遣った。中盤では、言葉が通じない場所でのコンサートが初めてで心配だったと明かした上で「すごく気持ちが伝わってきてうれしいです」と語った。
アンコール前には宇多田が帰国前に何を食べるべきかをファンに尋ね、タピオカミルクティーや小籠包などが挙がる一幕もあった。「私は今はもうみんなの気持ちでお腹がいっぱい」と話すと、会場の熱は最高潮に達した。
ライブ本編では「Wait & See 〜リスク〜」といった初期の楽曲から新曲の「Electricity」まで全22曲を披露した。台北公演は11日にも同会場で行われ、2日間で延べ約2万2千人を動員する見込み。