台湾で“バドミントン女王”と呼ばれるバドミントン女子シングルスの戴資穎(30)。今年いっぱいでの引退を表明している戴にとってはパリ大会が「生涯最後の五輪」となる。だが今大会は膝の故障を抱えた状態で試合に臨むことになった。予選リーグ突破を懸けた7月31日(現地時間)の最終戦。かねてからの戦友であるタイのラチャノック・インタノンにストレート負けし、予選敗退が決まった。試合後にはインタノンと抱き合い、涙を浮かべながらコートを去った戴。「(けがの影響で)本当は試合に出られないと思っていた。コートに立てただけで満足」と話した。